著者
足立 和成 渡辺 裕二 西脇 智哉 柳田 裕隆
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-10-21

本研究では、文化財建造物の健常度調査のためその構造部材内部の異常部を非破壊で可視化する、可搬性があり容易に取扱いができる実用的な超音波音速CT装置の開発を行った。具体的には、①あらゆる音響特性の探査対象に強力かつ鋭い超音波パルスを打ち込める小型音源の設計・製造方法の確立、②超音波の波動性を考慮した画像再構成手法の開発、及び、現場での調査作業を容易にする③堅牢かつ軽量で一体化された超音波音速CT用機器の開発、④調査現場における音波伝搬時間測定の自動化を実現した。しかし、小型強力超音波音源の開発とその装置への組込みと調査現場における画像処理の自動化までは達成できなかった。