著者
西郷 英樹
出版者
関西外国語大学
雑誌
関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 (ISSN:24324574)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.89-114, 2011

終助詞「ね」及び「よ」は日本語教育の文法項目として広く認知されているが、その複合体である「よね」の日本語教科書での扱いは不十分で、改善の余地が大いにあると言える。本稿ではまず日本語教科書の中での「よね」の扱いに関する調査結果を報告し、後半で「よね」の意味機能が説明されない現状、言いかえれば、「よね」が文法項目として扱われない現状がどのような理由に起因しているのか思索した。