著者
西野 京子
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.523-530, 2013 (Released:2013-09-13)
参考文献数
5
被引用文献数
1

手術中に地震が起きたならば,まず自分,患者,周囲の安全を確保した上で,手術を速やかに終了させ,患者の生命を守らなければならない.しかし,手術室が損壊したり,電気,医療ガス等のライフラインが途絶すると,これが不可能になる.そのためわれわれは平時より地震に強い環境整備を行い,ライフラインのバックアップ体制を整え,災害時のマニュアルを作成し,実際に手術時に地震が起きたことを想定してシミュレーションを行う必要がある.