著者
親泊 美帆
出版者
徳島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

小胞体は細胞内タンパク質や脂質合成の場であり、小胞体機能異常(小胞体ストレス)で肥満や糖尿病などの生活習慣病を発症することをこれまでに報告してきた。本研究は、生活習慣病発症におけるATF6を介した小胞体ストレス応答の役割を明らかにすることを目的とした。そこで、ATF6αノックアウトマウスとATF6βノックアウトマウスを用いて、食事因子による代謝制御におけるATF6の生理的な役割の解明と食事因子による生活習慣病発症におけるATF6の病理的な意義の解明を行った。その結果、ATF6β欠損は小胞体でのタンパク質恒常性に影響がないにも関わらず、食事による肥満に抵抗性を示すことを新たに見出した。