- 著者
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角田 幸秀
妙中 義之
巽 英介
上所 邦広
中村 真人
増澤 徹
柴 建次
越地 耕二
- 出版者
- JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS
- 雑誌
- 人工臓器 (ISSN:03000818)
- 巻号頁・発行日
- vol.29, no.1, pp.31-35, 2000
完全体内埋込み型人工心臓 (TAH) の開発において, 安全性・耐久性に優れた経皮エネルギー伝送システム (TETS) の開発はきわめて重要である。今回, 現在開発中の電気油圧方式TAH (EHTAH) システムのTETSに対して長期間の<I>in vivo</I>評価を行った。体重39kgの成山羊の胸壁に体内コイルを埋込み, 1日のうち20Wで23時間および40Wで1時間のスケジュールで連続経皮エネルギー伝送を行い, 体外コイルの表面温度, 体内コイルの内部側表面温度, 伝送効率を測定した。その結果, 4カ月以上にわたって82-85%の伝送効率で連続伝送を行い得, また各部の温度上昇も十分許容可能な範囲にあった。以上より, 現在開発中のTETSは, 安定性及び耐久性の面で, 十分な実用性を有することが確認された。