著者
高橋 良輔 角野 拓真 東条 かおり 岡崎 慎一郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.3, no.J2, pp.1053-1058, 2022 (Released:2022-11-12)
参考文献数
8

近年,極端豪雨により激甚化する豪雨災害の一つとして,局所洗掘による橋脚の損傷やそれに伴う落橋等が日本各地で頻発している.この種の災害に対する維持管理では,被災リスクが高い橋脚を抽出し,計画的な予防保全措置を実施するとともに,橋脚の健全度を把握するために適切な残存耐力評価が必要となる.本研究では,機械学習を援用し実効雨量を説明変数とした河川水位予測モデルを提案するとともに,局所洗掘の進展に応じた橋脚の残存耐力評価モデルを提案する.これらモデルを組み合わせることで,気象変動により変動する河川水位および局所洗掘の進展に応じた橋脚の残存評価が可能となる.
著者
角野拓真 轟俊太朗 田所敏弥 石田哲也
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次大会2018(神戸)
巻号頁・発行日
2018-06-20

目視により得られる情報として日射や湿潤状態の有無に着目して部位ごとに環境区分を設定し,設定した環境区分ごとにひび割れや剥離・剥落等の変状発生傾向および鉄筋腐食速度を分析し,目視情報に基づく鉄筋腐食環境の推定法について検討を行った。日射有と区分した部位の中性化深さは,他の部位と比較し進行しているが剥離・剥落の発生は少なく,推定した鉄筋腐食速度は2.1×10-3mm/年であった。日射無・湿潤状態および日射無と区分した部位の鉄筋腐食速度は,それぞれ3.4×10-3mm/年および3.0×10-3mm/年となり,日射有と区分した部位と比較し鉄筋腐食環境にあると推定することができた。