著者
諏訪 正義 渡部 茂 菅川 勝次 小川 勝美
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1983, no.34, pp.104-106, 1983

常温倉庫内に保管した着色米混入玄米の, 保管中における着色程度の進行の有無および着色米関与菌の動向について検討し次のことが明らかとなった。(1) 着色米は, 紅変米, 背黒米, 茶米の3種類に類別された。これらの混入率は保管中に変化しなかった。(2) 玄米の白度も保管中に変化せず, 着色程度の進行は認められなかった。(3) 着色米からは<I>E.purprascens, Alternaria</I> spp., <I>Fusarium</I> spp.が分離され, 特に前者が高率に分離された。(4) これら関与菌は保管中に経時的に死滅した。また接触感染しなかった。