著者
三原 博光 松本 耕二 豊山 大和
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学大学院論集
巻号頁・発行日
vol.6, pp.81-87, 2005-03-31

本研究の目的は、障害児の両親の育児意識を明らかにすることで、18歳以下の障害児の両親達に対して、アンケート調査を実施し、障害児とそのきょうだいに対する意識を比較することであった。その結果、73名の両親達から回答が得られた。そのなかで、両親達は、子どもと一緒にいるときの楽しさなどの子どもとの交流については、障害児ときょうだいに対して大きな相違を示さなかった。しかし、両親達は、きょうだいよりも障害児に対して悩み、特に重度の障害児の両親達は、そのような傾向を示した。子どもの将来については、両親たちは、障害児よりもきょうだいに強く期待を持ち、やはり重度の障害児の両親達にそのような傾向が見られた。