著者
阿江 忠 酒居 敬一 豊崎 剛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.91, pp.79-86, 1994-10-27

メモリベース推論はモデル表現が陽でないリアルワールド向きであるが、そのインプリメントに通常の超並列マシンを用いることはコストパフォーマンスの点で問題がある。メモリベース推論はメモリベースアーキテクチャで実現するのが適当であり、ニューラルネットを能動メモリとして採用することができる。一方、メモリベース推論のみでトータルシステムを構築するのは困難であり、通常のAIシステムとの融合も必要となる。新機能マシンNFMは、知識の獲得、表現をメモリベースで行ない、知識の進化を協調動作により実現するシステムであるが、メモリベースのオブジェクトとプログラムベースのオブジェクトの協調動作を利用するのも特徴の一つである。The conventional massively parallel computers are too huge to implement the memory-based reasoning that is appropriate to realize the real world. The memory-based architecture fits the memory-based reasoning, where the neural networks play an role of active memory. The total system, however, requires also the conventional AI tecnique, and therefore, it must be realized to combine the memory-based reasoning with the conventional reasoning. NFM, a new functional machine, is proposed for this pupose and its outline is described.