著者
阿江 忠
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:03736091)
巻号頁・発行日
vol.J57-A, no.12, pp.849-855, 1974-12-25

オートマトンの分解理論に関しては既に多くの論文が報告されているが,そのほとんどは直並列分解のみを考慮した分解理論であるため,分解の最小単位は順序回路におけるものと正確には一致しない.本論文は帰還分解をも併せ考慮すれば分解最小単位に正確な一致をみることを擬完全オートマトンについて証明したものである.すなわち,帰還分解を許す分解法のものでは擬完全オートマトンの分解最小単位は位数2のリセットオートマトンあるいは位数2のカウンタのどちらかで十分であることが示された.
著者
阿江 忠 田村 則夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.73-76, 1975-01-15

与えられたプログラムから自動的にフローチャートを描かせるプログラムに関しては,すでにいくつかの報告がある.一方,フローチャートを与えたとき,それ自体を言語として入力する試みはあるが,具体的にコンパイラを自由にできない立場にある者として,フローチャートからプログラム言語への変換を与えるプログラムの作成を試みた.GOTO文をなくして,プログラムの信頼,性を高める方法の理論的検討を行なったW.W.Peterson,嵩,都倉の論文の中で,変換手続きが示されている.プログラム言語は,IF文とGOTO文から成るものとし,実行文は記号(A1など)で表わしている.
著者
山口 喜教 角田 良明 阿江 忠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.97, no.569, pp.13-16, 1998-02-25
参考文献数
2
被引用文献数
3

1997年9月8日から9月12日までイタリアのコモにおいて、開催されたコンプレックスコンピュータシステム国際会議(ICECCS'97)の概要について報告する。ICECCSは、コンピュータシステムの複雑さに対処するための工学的な問題について議論するための会議で、1997年が3回目の開催となる。
著者
阿江 忠 酒居 敬一 豊崎 剛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.91, pp.79-86, 1994-10-27

メモリベース推論はモデル表現が陽でないリアルワールド向きであるが、そのインプリメントに通常の超並列マシンを用いることはコストパフォーマンスの点で問題がある。メモリベース推論はメモリベースアーキテクチャで実現するのが適当であり、ニューラルネットを能動メモリとして採用することができる。一方、メモリベース推論のみでトータルシステムを構築するのは困難であり、通常のAIシステムとの融合も必要となる。新機能マシンNFMは、知識の獲得、表現をメモリベースで行ない、知識の進化を協調動作により実現するシステムであるが、メモリベースのオブジェクトとプログラムベースのオブジェクトの協調動作を利用するのも特徴の一つである。The conventional massively parallel computers are too huge to implement the memory-based reasoning that is appropriate to realize the real world. The memory-based architecture fits the memory-based reasoning, where the neural networks play an role of active memory. The total system, however, requires also the conventional AI tecnique, and therefore, it must be realized to combine the memory-based reasoning with the conventional reasoning. NFM, a new functional machine, is proposed for this pupose and its outline is described.