著者
豊田 啓介
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.139-142, 2022-02-01 (Released:2022-02-25)

コモングラウンドと呼ぶ汎用空間記述形式の必要性とそのありうべき形式,連携や拡張に関する方向性および産業実装の可能性を概観する.
著者
中倉 康介 豊田 啓介
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.141-146, 2023-05-01 (Released:2023-05-24)
参考文献数
9

現実世界とデジタル世界の同期が求められる動的な環境において,エージェントの経路探索にはゲームエンジンが有用と考えられ,ナビゲーションメッシュの仕組みがその特徴の一つである.建築および地理分野では,IFC やIndoorGML をはじめとする空間トポロジー情報を含んだ静的な記述仕様の実装が進んでいるが,経路探索には十分に活用されていない.本研究では,ゲームエンジンのナビゲーションシステムを使用しつつ,既存の建築領域の空間記述と併用することで,実空間における経路探索を効率化する可能性を検証する.また,その手法がスケール横断的な探索や意思決定にも活用できること,および人間の直感的な空間把握に合致するノード間関係グラフのクラスタリングにも利用できることを示す.
著者
宮武 壮太郎 豊田 啓介
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.253-258, 2023-08-01 (Released:2023-09-21)
参考文献数
13

昨今,都市空間のデジタル記述に関する研究開発が多方面で進んでいるが,各種自律的なエージェントが我々人と日常的に共存する社会の到来が予見されている中, それらが汎用に依拠できるようなデジタルツイン環境の整備および体系化は,現状で十分に進んでいるとは言い難い.本研究では, 産業ドメインごとに異なる空間記述仕様が個別に使われている現状を踏まえつつ,「複数の空間記述仕様にまたがるオブジェクト記述詳細度(LoD)」の体系化および実装を念頭に, 現状の調査および今後への課題と可能性に関する要点を整理し,異なる仕様間でのLoD の連携と変換を可能にするフレームを提示する.