著者
久保 景子 太田 昌秀 豊田 泰代
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.69, pp.194_3, 2018

<p> スポーツや遊びの基本となる重要な動きには、走る、跳ぶ、転がる、投げる、捕るなどがあり、その中でも投運動は、幼児(初心者)にとって難しい動きとなる。これは「走る、跳ぶ、転がる」といった自分の体のみを使って行うものに対し、「物を扱う」ことがプラスされ体を動かさなければならないからである。投げ動作は「胴体のひねり」「重心の移動」「腕のしなり」など多くのポイントがあるが、初心者がボールを持って投げるとき「そのまま前へ押し出す」という動作が多くみられる。手首、肩、胴体の可動域は狭く、しなやかとは程遠い動きが出現する。そこで本研究は、西幅や、豊田等の先行研究を参考に、手ぬぐいの先を丸め、ハンマーのような物を簡易的に作り、使用を試みた。結果、ボール投げの未熟な女児が手ぬぐいハンマーを使用した後、腕全体を使って大きなフォームで投げることが出来た。</p>