- 著者
-
任福継
財満康通
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, no.7, pp.93-93, 1999-08-15
ソフトウェア開発において ユーザーの要求を正確にプログラムに反映するためには ユーザ自身がプログラミングできることが最も望ましい.しかし 一般に ユーザはプログラムの開発者ではないので ユーザがプログラミング言語を学習しプログラムを開発するには大きな困難がともなう.ユーザにより自然言語記述で書かれた要求文をプログラムに変換するのを支援するシステムがあれば ユーザはプログラムを簡単に得ることができる.一方 コンピュータによる自然言語理解は困難であり しかも自然言語記述には要求が過不足なく反映されるとは限らない.人間にとっては十分な表現であってもコンピュータではその意図を把握することは難しい面もある.本研究ではこのような問題を解決するため 予め用意した知識により自然言語文の曖昧性の解消手法 要求細分類化によりプログラムベースの検索方法 さらに 人間の部分介入によるプログラムの生成方法を提案する.我々はこの方法に基づくプロトタイプシステムAIDPGを構築し 算数の文章問題に関するプログラム生成実験を行った.AIDPGは自然言語入力モデル(NLI-Model) 自然言語解析モデル(NLA-Model) プログラム生成モデル(PGG-Model) インタフェース制御モデル(HMC-Model)から構成される.さらに プログラム生成モデルは プログラム構造管理モデル データ構造及びデータタイプ管理モデル プログラム(関数)ベース操作と管理モデルからなる.ここで プログラムベースは予めシステムに用意されており 問題固有のプログラム(関数)の集合である.現在 AIDPGはまだ初歩的段階であるが 算数の文章問題のプログラムを生成する実験では 本研究で提案した方法は大変効果的であると考える.In this paper we describe AIDPG, an interactive prototype system, which derives computer programs from their natural language descriptions. AIDPG shows how to analyze natural language, solves ambiguities using knowledges, and generates programs. AIDPG consists of a natural language input model (NLI-Model), a natural language analysis model (NLA-Model), a program generation model (PGG-Model) and a human machine interface control Model (HMC-Model). The PGG model has three sub-models, a program structrul manage submodel, a data structurl and type manage sub-model, and a program base manage sub-model. We used arithmetic problems which descripted in Japanese to pass AIDPG and got their run-possible C programs. Although AIDPG is basic corrently we got a significant result.