著者
赤倉 泉
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

中国で1957年に起こった整風運動と反右派闘争について、以下の点を中心に全体像や含意を明らかにした。①一連の過程はどのように進められたか、②現在につながる民主化要求につながる論点の分析、③「右派」の分類、処分、名誉回復の実態、④1957年の事例を基に、その後の民主化運動と比較する事で一党支配下における民主化のメカニズムと限界を考察、⑤名誉回復された元「右派」たちが現在起こしている損害賠償請求の実態とその含意、⑥50年以上前の反右派闘争および「右派」は現在の中国政治にどのような影響を及ぼし続けているか。