- 著者
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軸屋 和明
横平 徳美
岡本 卓爾
赤石 謙
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
- 巻号頁・発行日
- vol.98, no.174, pp.7-14, 1998-07-14
筆者らのペンドラムテストモデル(PTM)は脊髄の機能を備え、その入力は上位からα運動細胞に至る基準化した刺激の頻度Fe、上位からシナプス前抑制に至る基準化した刺激の頻度Fiおよび上位からγ運動細胞に至る基準化した刺激の頻度Fγである。本論文では、筋紡錘の感度特性に非線形性を導入してPTMを改良し、これにより従来困難であったFeとFγの一意決定について検討している。まず、筋紡錘の収縮要素に生じる増強力およびcrossーbridge部分の固定とゆるみに関する諸仮定を導入し、これにもとづいて筋紡錘モデルを導出している。次に、これを組み込んでPTMを改良し、実測結果に極力一致するようにシミュレーションを行って入力値を決めている。最後に、この結果からFeとFγを一意に決定できうることを示している。