著者
辰巳 安良 田中 毅弘 藤井 修二
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.264, pp.1-11, 2019

<p>事業継続のベースとなる近未来に向けての現時点での現実的な取り組みを調査し、未来の事業継続マネジメントを取り巻く環境が、どのように整備・改善され、どのようなリスクが残されることになるかを知ることが不可欠といえる。既報第1報では、具体的な検討を行うため、「東京都地域防災計画、震災編」と「都民ファーストでつくる新しい東京」をベースにして市街地の近未来の姿を想定し、近未来において残されている建築・設備を中心としたリスクを抽出し、定性的な分析を行った。そこで、本報第2報では、地域ごとのDCM/BCMに係わるリスクの検討を行う。そのため、具体的な検討を行うため、実態調査を行った大丸有地区、田町駅東口北地区、長岡市中心市街地、柏の葉スマートシティの4つの地区について、第1報の手法に沿って、DCM/BCMにおいて残されたリスクについて、対象とする地域の特性や脅威の種類に応じて検討、考察し、リスクの時代による変化の評価に用いたリスクとその事例を示す。</p>