著者
辰巳 正明
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.68-76, 1995-11-10 (Released:2017-08-01)

本誌一月号(一九九五年)において、呉哲男氏は家持と池主との宴席歌・贈答歌を検討して、家持の同性愛を指摘した。確かに二人の交友をめぐる表現に男女の恋情の表現を認め得る。だが、二人が文学の贈答を通して交友を成立させているのは、文選が分類する贈答を示唆する。同心を理念とする贈答詩が見られ、それらには恋愛詩の表現を内在させるのを特徴とする。交友の感情が恋情に近くあったことは確かである。ただし、それが直ちに同性愛を意味するものではない。
著者
辰巳正明著
出版者
新典社
巻号頁・発行日
1990
著者
秦 健作 辰巳 正明 大倉 幸三 大西 悦郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.507, pp.279-289, 1995-01-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
7
被引用文献数
1

明石海峡大橋の主塔は海面からの高さが約300mにも達し, 風によって生じる振動の対策が設計上の重要な課題の1つであった. 主塔の空力特性を確認するため実施した風洞試験の結果から, 塔柱断面には耐風性を考慮して高さ方向に隅切幅の変化するテーパー隅切断面を採用するとともに, 架設系のみならず完成系においても設計風速以下の風で生じる渦励振に対して機械的な減衰を付加する制振対策を施した. 本稿では, 主塔架設時から吊橋完成時に至る主塔の制振対策について, その検討内容と対策の概要について述べる.