著者
小田 晃規 伊藤 聡信 辻本 篤 グエン チュン・タン 黒田 重靖
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.142-142, 2007

ピロリジンと2当量のアルデヒドを加熱・加圧下反応させることで1,3-ジアルキルピロールが簡便に合成できることを見出した。ベンズアルデヒド類およびalpha位にアルキル置換されたアルカナールを用いた反応では中ないし高程度の収率でピロール生成物が得られる。合成した1,3-ジアルキルピロールとTCNEとの反応を検討したところ二種類のトリシアノビニルエチレン置換体が生成物として得られ, 各種スペクトデータならびにX線結晶構造解析からそれらの生成物の構造を確認し、be-ta位置換生成物を主に与えることが判明した。これらの結果ならびに反応機構についての考察について発表する。
著者
辻本 篤
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会誌 (ISSN:13406531)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.104-112, 2002
参考文献数
33

経営学のリスク・マネジメントを検討する際には,まずその検討範晴とリスク発生要因,管理可能性等の如何を設定しなくてはならない。本稿では,ナレッジ・マネジメントに代表されるような企業組織システムをリスク発生環境の生産要素として検討範曙発生要因とし,管理可能要素とする。企業組織情報を効率的に集約・共有化し処理していく為のシステム構築は,当該機械資本と人的資源(知的資本)とのコンビネーションにおいて効果的な結合を果たさなければ,労働生産性低下,利潤率低下,また言い換えるなら利潤極大化への企業活動の妨げになるというリスク環境を招く可能性があるという事を指摘しようとするものである。特に検証方法としては認知科学や心理学で援用されている一般帰納推論の確証度と,経営分析の中の損益分岐点分析を中心に行った。