- 著者
-
山下 敦
近藤 康弘
藤田 元英
- 出版者
- 社団法人日本補綴歯科学会
- 雑誌
- 日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.6, pp.1023-1033, 1984-12-01
- 被引用文献数
-
35
25
歯科接着性レジンを用いて装着した接着ブリッジ等が, 長期間機能を営むためには, 従来のリン酸セメントによる装着法とは基本的に異なった被着歯面および金属の前処理が必要である. 著者らは先にNi-Cr 系合金と接着性レジンを強固に接着させる金属被着面前処理法を考案したが, 本法は貴金属合金に適していないため, 接着技法を補綴領域に広く発展させることを目的に, 貴金属合金に適した前処理法を種々検討した. その結果, 母合金表面にSn元素を析出させると強固な接着強さと耐求性の得られることがみい出させた. 本報告は, 歯科用金合金と歯科接着性レジンとの接着に関した基礎実験結果について述べたものである.