著者
武藤 祐子 道祖尾 伶
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.67, 2015

<b>目的</b> 近年、メディアでは&ldquo;ハーフ&rdquo;という言葉が溢れ、モデルやタレントなどのハーフが活躍している。これは、日本人の中でハーフに憧れをもつ人が存在し、その影響によるハーフ顔になるためのメイクアップ術の増大の助長となっているといえる。本研究では、化粧史の調査を基に&ldquo;ハーフ顔の魅力&ldquo;を探求し、また、ハーフメイク顔になるためのメイクアップ術の提案を行った。<br><b>方法</b> メイクアップの前提として、日本と西洋の化粧史や平面と立体構成について調査した結果から、本件では西洋人と日本人のハーフを&ldquo;ハーフ&rdquo;、その&ldquo;ハーフ&rdquo;に近づけたメイク顔を&ldquo;ハーフメイク顔&rdquo;と定義した。その後、ハーフメイク顔のオリジナルメイクアップ術を日本人モデル2人に施した。この際、日本人顔としての平面メイクと西洋人顔としての立体メイクを実施し、ハーフメイク顔との関係性を探ると共に、なぜハーフ顔を目指し、ハーフメイクをするのかについても検証・考察した。<br><b>結果</b> ハーフメイクを施した結果、立体メイク程凹凸感はないが、平面メイクよりはっきりとした顔の印象になった。このことから、ハーフメイク顔には小顔効果があり、全体の顔のパーツのバランスが良いことがわかった。本研究でハーフ顔の魅力とは、適度な立体感、小顔効果、顔のパーツがはっきりしている顔で日本人が好む可愛らしい印象であると考えられる。そのため、ハーフ顔に憧れを持つ人も多く、現在、高い需要があるということが示唆された。