- 著者
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遠藤 貴司
永野 邦明
佐々木 都彦
千葉 文弥
我妻 謙介
早坂 浩志
佐伯 研一
佐藤 浩子
酒井 球絵
中込 佑介
- 出版者
- 宮城県古川農業試験場
- 雑誌
- 宮城県古川農業試験場研究報告 (ISSN:09172904)
- 巻号頁・発行日
- no.13, pp.19-44, 2018-03
「だて正夢」は,「東北189号」(のちの「げんきまる」)を母,北海道の「おぼろづき」由来の低アミロース遺伝子Wx1-1を保有する中生の「東1126」を父として交配し,その後代より育成した良食味の中生水稲粳品種である。宮城県では,中生に属し,稈長は「ひとめぼれ」とほぼ同じで,稈長はやや長く,穂数は少なく,草型は中間型,耐冷性が"強",いもち病真性抵抗性遺伝子型はPibと推定され,いもち病ほ場抵抗性は,葉いもち,穂いもちともに"不明"である。「ひとめぼれ」と比べて,収量性は並から劣り,玄米品質は優れ,玄米の大きさは小さく,千粒重は約20gと軽い。耐倒伏性は"やや強",穂発芽性は"やや難",ふ先色は"白"である。精白米のアミロース含有率は約10%で,食味は粘りが強く良好で,冷めても食味の低下が少ない。栽培適地は,東北中部以南である。