著者
野上 通男
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100004, 2016 (Released:2016-04-08)

倭国は海を渡って、大陸の国々と外交を行ってきた.後漢・魏から5世紀の劉宋代までの遣使の史料記録から、それが行われた季節についての考察を扱う. 月の記述がある場合、その年の月の月朔干支を後漢四分暦あるいは景初暦・元嘉暦で計算し、太陽暦の「中」の干支から、その月が太陽暦のいつに当たるか明らかにして、季節との対応を考察した. 対象としたのは次の時代の遣使である      1)倭による後漢代の遣使: 2)魏・倭王卑弥呼時代の遣使: 3)倭および百済・高句麗の遣使: