著者
野村 良紀
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

アミノ酸から誘導し配位子末端にカルボキシル基をもつ亜鉛(II)ジチオカーバマート錯体が架橋配位子として機能し,溶液中での亜鉛(II)イオンおよびニッケル(II)イオンとの反応によって柔軟な構造をもつ多孔性配位高分子を与えることを見いだした。さらに,これらの錯体とプロトン受容性官能基をもつポリビニルピリジンおよびポリビニルピロリドンとは,水素結合を介して分子間相互作用し,その結果,多孔質無機/有機複合体を形成した。また,高分子表面上での錯体の結晶成長の可能性を見出した。