著者
真貝 寿明 鳥居 隆 塚本 達也 米田 達郎 松浦 清 横山 恵理
出版者
大阪工業大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

天文現象は人類の誕生以来,生活に密接に結びついた知識として実用的な学問を成立させ,生活を精神的に支える宗教を創出し,生活に潤いを与える多くの芸術を生みだしてきた.これらを,文系理系の異なる専門をもつ研究者同士が既存の枠組みを超えて交流することによって,天文と人間の関わりを複眼的に,また真に総合的に理解する可能性を広げたい.そして,「天文文化」をキーワードにして,学問や文化活動の根源的な動機を広く一般社会へも伝えていく.
著者
横山 恵理
出版者
大阪工業大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、奈良県吉野郡川上村の各機関に所蔵される資料の分析を中心に行う。川上村 内所蔵資料は、多武峰神社や南法華寺(壺阪寺)等、奈良県南部の寺社圏を視野に入れて考察する必要があり、これら寺社圏を通しての制作背景や書写活動、人的資源の交流の実態を解明する。また、運川寺蔵『川上荘三十三霊場絵巻』のような新出資料紹介や蔵書の悉皆調査を実施する。
著者
深山 晶子 椋平 淳 辻本 智子 村尾 純子 MOORE Ashley FRITZ Erik MCCARTHY Tanya FISCHER Danielle WORTH Alexander
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、「模擬国際会議(Mock International Conference: 以下MICと省略)開催」というProject-Based Learningの実践を通じて、各学生の専門分野における英語での発表のスキルを高めることが主目的であったが、MIC参加学生には、図書館のラーニング・コモンズをMICの準備学習の場にすることを求め、ラーニング・コモンズの積極的利用を促すことも副次的効果として狙った。成果は、MICの運営手順以外に、教材・教育方法・PBL教員・運営学生育成方法を含むPBL型のEnglish for Academic Purposesの教授法として、教育パッケージ化した。
著者
神谷 健一 田原 憲和 柿原 武史 三浦 由香利 堂浦 律子 川口 陽子 井上 昭彦 黒田 恵梨子 金 善美 高木 美菜子 池谷 尚美 齊藤 公輔 有田 豊 寺尾 美登里 林 和子
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究課題は9言語15名から成る共同研究プロジェクトであった。最終的に冊子版の研究成果報告書を作成し、主に大学で初習外国語教育に携わる関係者に配布した。PDF版は http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/gk-fires/ からダウンロードできるようになっているので参照されたい。
著者
川田 進
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究における最大の成果は、現地調査と文献調査を通して、四川省チベット地区における民族問題と宗教問題の現状を検証したことである。2年間にわたる研究成果の概要を以下に示す。1.四川省カンゼ州にて、現地調査を実施した。2004年8月、五明仏学院(四川省セルタ県)にて、中国共産党が行った宗教弾圧事件の調査を実施した。テンジン・ギャムツォ副院長へのインタビューを行った。ヤチェン修行地(四川省ペユル県)にて、カリスマ性を持つ宗教指導者を中心とした修行地の構造を調査した。アチュウ法王へのインタビューを行った。2.2005年12月、中国国家図書館にて、中国の宗教学・民族学・政治学に関する文献調査を実施した。3.陳暁東のルポルタージュ「ニンマの紅い輝き」を分析することで、五明仏学院事件の遠因を分析した。4.中国政府が掲げる民族政策・宗教政策の内容と東チベットにおける実情の相違を明らかにした。5.デルゲ印経院における政治と宗教の軋轢について、聴き取り調査を行った。6.インターネット上に構築された、中国人によるチベット仏教の受容状況について調査した。7.上記の調査に基づき、研究論文を6編執筆した。
著者
大森 勇門
出版者
大阪工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

食品における結合態D-アミノ酸の存在と異性化を促進する要因について解析を行った。サプリメントとして販売されているコラーゲンペプチドには、結合態D-ValがD/D+L比20%程度の非常に高い割合で存在することを見出した。一方でダイズやホエー由来ペプチドでは結合態D-Valは検出されなかった。またAspジペプチドをモデルとして異性化を促進する加工処理を検討した。電子レンジでの加熱において、アルカリ条件では700 W、30秒で異性化が進行することを見出した。既知の条件よりもかなり低い温度と短時間で進行することが明らかになり、マイクロウェーブが結合態アミノ酸の異性化を促進することが示唆された。
著者
真貝 寿明 鳥居 隆 島野 顕継 高橋 弘毅 伊藤 洋介 西口 敏司
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

アインシュタインが一般相対性理論で予言した重力波は,100年の時を経て実際に観測できる技術が確立した.2019年末からは日本のKAGRAプロジェクトも実観測に入ることから,重力波観測は,物理学から天文学へと学問の域を広げていく.本研究では,未知の重力波を捉える方法開発・効率のよい波源天体のパラメータ推定法の開発を行うとともに,分散型コンピューティングを利用して科学のアウトリーチ活動も推進する.
著者
松浦 清
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

星曼荼羅(北斗曼荼羅)の構成要素と構成原理は仏教の教義とは無縁な天文学の基礎知識に基づいており、仏教はその知識を教義に利用している。星曼荼羅の図像の原型は、現実の天体配置を把握する際に必要な「基礎的天体モデル」とでも称すべき一種のイラストと推測され、それにインドと中国の暦法や西洋のホロスコープ占星術が融合して、星曼荼羅は成立した可能性を研究論文にまとめた。また、星宿信仰の歴史的展開を解明するには、近世の関連作品の分析が重要であることも、他の研究論文において指摘した。
著者
大西 宏一郎
出版者
大阪工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、特許の書誌情報を用いて3つの分析を実施した。第一に、発明報奨制度の導入・改訂が企業の研究生産性に与える影響を分析した。第二に、発明者レベルの発明履歴データを用いることにより、企業内研究者の学歴と発明生産性の違いを見ることで、課程博士教育の効果について検証した。第三に、燃料電池分野における企業間・産学官の共同研究の実施状況および成果の権利配分の状況について分析した。
著者
内田 浩明
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、カントの晩年の草稿である『オプス・ポストゥムム』の思想を、他の哲学者・思想家との関係に着目しながら究明した。本研究では、スピノザ主義やシェリング、シュルツェの『エーネジデムス』等の『オプス・ポストゥムム』の第7束や第1束で言及される思想との関係について考察したが、特にカントがどのような意図でスピノザ主義に言及したのか、そもそもスピノザやシェリングの思想を肯定的に捉えたのかどうかが解明できた。