著者
金 宗根 亀田 壽夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.720-721, 1990-03-14

静的負荷分散問題は、分散コンピュータシステムの負荷分散問題、コンピュータネットワークの最適フロー割り当て問題、交通トラフィックの最適割り当て問題として、広い範囲の研究者たちによって研究されている。特に金と亀田はTantawiとTowsleyの単一クラスジョブの枠組を複数クラスジョブに拡張し、システム全体の平均応答時間が最小になるように複数クラスジョブを分散させる負荷分散アルゴリズムを提案した。本研究の目的は、金と亀田が提案したアルゴリズムの性能を、既存の著名な複数クラスジョブのアルゴリズムである、Flow Deviation方式のアルゴリズム及びDafermosアルゴリズムと比較検討することである。このために具体的なシステムモデルを考えて、各々のアルゴリズムを負荷分散問題に適用して数値実験を行い、最適解の計算のために必要な時間等を求めた。