著者
金子 理紗
出版者
大阪大学大学院言語文化研究科
雑誌
言語文化共同研究プロジェクト
巻号頁・発行日
no.2015, pp.7-12, 2016-05-31

音声言語の研究10日本語では、「すっごしリのように促音を挿入して強調を示すことがある。本研究では、促音の挿入がどのような子音の前で強調として認められるか、東京方言話者20名を対象に、音声を用いた調査と文字を用いた調査をそれぞれ行なった。その結果、音声の場合でも文字の場合でも、一般的には避けられる有声子音前への挿入も含めて、促音の挿入は強調表現として認められやすいことが判明した。また、容認度の評定には、子音種以外の要因も関わっている可能性が示唆された。