著者
金山 萬里子 金山 弥平
出版者
大阪医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

近世哲学の発展に多大の影響を与えたセクストス・エンペイリコス(紀元200年頃)の著作に認められるピュロン派懐疑哲学は、それまでの懐疑主義的議論、なかんずく前3世紀に懐疑主義に転換したアカデメイア派の諸議論を取り入れつつ、ギリシア認識論を集大成し、哲学の全領域を反省的に振り返るものであった。本研究では、セクストス著作におけるピュロン派、アカデメイア派の諸議論を通して、古代懐疑主義の特徴を明らかにし、現代認識論への新たな視点を提供しよう試みた。