- 著者
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谷口 圭祐
松本 英樹
金木 健太郎
津野 佑太
- 出版者
- 一般社団法人 日本臨床救急医学会
- 雑誌
- 日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.3, pp.339-345, 2021-06-30 (Released:2021-06-30)
- 参考文献数
- 19
目的:救急救命士の気管挿管病院実習にて患者の個人要因を調査し,直視型喉頭鏡を使用した場合での気管挿管困難予測因子について推論する。方法:麻酔導入時に患者の個人属性,上顎中切歯突出や義歯の有無,小顎,頸椎可動性,3-3-2の法則について確認し,気管挿管施行時に声門視認性(Modified Cormac-Lehane System;MCLS)を記録した。結果:MCLSを目的変数とした重回帰分析では,小顎(β=0.59;p<0.001),頸椎可動性(β=0.19;p<0.001)が有意な正のβを示し,性別が有意な負のβ(β=−0.34;p<0.001)を示した。結論:患者の性別,小顎,頸椎可動性は救急救命士による直視型喉頭鏡下の気管挿管困難との関連が示唆された。簡便な評価法として救急現場における気管挿管困難の予測に活用できる可能性が高い。