著者
鈴木 直枝
出版者
東北大学
雑誌
東北大学文学部日本語学科論集 (ISSN:09174036)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.128-118, 1996-09-30

本稿では、古代から現代に至るまでの <ガラス> を表す語の用語法を明らかにし、その歴史的変遷を、「対外文化史」的観点から明らかにすることを試みた。まず仏典からの「ルリ」「ハリ」の語がみられ、次にポルトガル語から「ビイドロ」、オランダ語の「ギヤマン」が、続いて「ガラス」「グラス」が移入される。これらの指示内容は、移入時の状況によって異なっており、対外文化史との関わりをみることができる。