著者
錦織 史子 新田 弘子
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.93-100, 2018 (Released:2018-04-02)
参考文献数
12

近年,看護学生には様々な心理的問題が指摘されている。そこで今回の研究目的は第1に看護学生の性格特性を調査する事を目的とした。第2に「情緒不安定」や「社会的不適応」の性格特性を持つ看護学生はどのようなレジリエンス因子に影響しているのかを,資質的,獲得的レジリエンス要因の両方から検討した。結果,近年の看護学生は概ね社交的だが,3割以上の学生は「情緒不安定」や「社会的不適応」の性格特性であることが分かった。そのような学生は遺伝的にも環境的にも総じてレジリエンスが弱く,精神の健康障がいを引き起こしやすいことが推測された。 今回の結果から,レジリエンスを高め,健康的に学校生活を送るためには,どのような教育が必要なのか手がかりを得ることが出来た。
著者
錦織 史子
出版者
学校法人 天満学園 太成学院大学
雑誌
太成学院大学紀要 (ISSN:13490966)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.13-22, 2022-03-31 (Released:2022-04-15)
参考文献数
15

発達障害のある看護学生への理解について,昨今で知られている一般的な特性はもとより,筆者が日頃より当該学生とかかわる中で感じている「過剰適応」について,発達障害と過剰適応との関連を文献検索し,それを含めて発達障害の特性の一つであるこだわりという側面から,発達障害のある看護学生の過剰適応の悪循環とこだわりの理由について考察した。また発達障害のある看護学生に対して組織を通しての支援構築の必要性や,合理的配慮を含めた支援の在り方,合理的配慮の考え方について,文献検討及び筆者の経験を通して考察を述べたものである。