著者
鍋田 友里子
出版者
日本徒手理学療法学会
雑誌
徒手理学療法 (ISSN:13469223)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.19-24, 2020 (Released:2020-04-20)
参考文献数
10

米国の理学療法の専門領域は細分化されており,ダンスはそのひとつである。近年ダンスを含むperforming arts が米国理学療法協会(APTA)の専門理学療法士養成プログラム(fellowship)の領域に加わった。筆者はニューヨーク州で理学療法士として多くのダンサーを診療してきた。この経験から,ダンス傷害を専門にするためには養成校卒業後の専門教育が重要であり,中でも整形徒手療法はダンス傷害の診療に有用だと考える。本稿では,2016 年帰国前までの筆者のダンス傷害診療の経験談を通して,米国の理学療法士の臨床活動とダンスと整形徒手療法の継続教育について言及する。