著者
鏡堂 隼平 北岡 貴文 辻野 裕之
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.54-59, 2023 (Released:2023-11-14)
参考文献数
7

近年,AIの画像認識技術が実用化されつつある.建設分野でも,CNNを用いた岩石鑑定など,画像認識を用いた試みが多くなされるようになってきた.そして,CNNを用いる場合,教師データとして多くの画像データが必要となる.このとき,十分な量のデータを入手できない場合は,データ拡張を行い,データ量を増やすことがある.このデータ拡張時には,元画像にはない新たな画像が外挿される.しかし,データ拡張により生成された画像がCNNによる岩石鑑定精度にどのような影響を与えるのか,詳細な検討はされていない.そこで本研究では,データ拡張時に生成される新たな画像について3つのモデルを作成し,評価を行った.その結果,新たな生成画像の影響により岩石鑑定結果を偏らせる傾向の一例を示した.