- 著者
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鈴木 遼
長 幾朗
- 出版者
- 日本ソフトウェア科学会
- 雑誌
- コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
- 巻号頁・発行日
- vol.34, no.4, pp.4_17-4_38, 2017-10-25 (Released:2017-12-25)
Siv3Dは,音,画像,様々なヒューマン・インタフェース・デバイス(HID)を扱うアプリケーションを開発できるオープンソースのC++フレームワークであり,複雑なインタラクションを数行から数十行のコードで記述できる特徴を有する.既存のフレームワークよりもコーディングの労力を減らし,一方でコードの可読性を向上させるために,豊富な機能セットを提供するだけでなく,最新のC++言語規格の採用,C++標準コンテナライブラリの拡張,名前付き引数等を用いた実験的かつ進取的なC++ Application Programming Interface (API)設計がなされている.また,実行時の動作についても,非効率なコードやエラーを開発者にわかりやすく通知する仕組みが実装されている.本フレームワークは2013年から2016年までの期間において12,000ダウンロードされた実績があり,ユーザコミュニティによりドキュメント整備・サポートが継続して行われている.