著者
鈴木 遼 長 幾朗
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.493-494, 2018-03-13

Enrect(エンレクト)は、年齢、母国語、身体能力等にかかわらず、あらゆる人々が情報技術を日常生活で主体的に活用することを支援する新しいビジュアルプログラミング言語である。本稿では、ブロックとノード・リンクを融合した斬新なユーザインタフェースと、強力な C++ バックエンド・フレームワークにより実現する Enrect の機能性について、既存のビジュアルプログラミング言語との比較を交えて解説する。
著者
鈴木 遼 長 幾朗
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.4_17-4_38, 2017-10-25 (Released:2017-12-25)

Siv3Dは,音,画像,様々なヒューマン・インタフェース・デバイス(HID)を扱うアプリケーションを開発できるオープンソースのC++フレームワークであり,複雑なインタラクションを数行から数十行のコードで記述できる特徴を有する.既存のフレームワークよりもコーディングの労力を減らし,一方でコードの可読性を向上させるために,豊富な機能セットを提供するだけでなく,最新のC++言語規格の採用,C++標準コンテナライブラリの拡張,名前付き引数等を用いた実験的かつ進取的なC++ Application Programming Interface (API)設計がなされている.また,実行時の動作についても,非効率なコードやエラーを開発者にわかりやすく通知する仕組みが実装されている.本フレームワークは2013年から2016年までの期間において12,000ダウンロードされた実績があり,ユーザコミュニティによりドキュメント整備・サポートが継続して行われている.