- 著者
 
          - 
             
             中原 一郎
             
             森竹 浩三
             
             半田 肇
             
             小林 修一
             
             長安 慎二
             
             奥野 武彦
             
             中野 善久
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 日本小児神経学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 脳と発達 (ISSN:00290831)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.18, no.1, pp.14-20, 1986-01-01 (Released:2011-08-10)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 19
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             
          
        
 
        
        
        ビタミンK欠乏性頭蓋内出血6例の臨床分析を行った結果, 適切な治療を行ったにもかかわらず, その臨床神経学的予後は不良であった. 微小脳血管構築の特殊性, 脳血液関門の未熟性など, 本症発症時期における小児脳の発達上の特殊性が, 本症の不良な予後ならびにその特徴的なCT所見に密接に関連するものと推定される. 以上の観点から, リスク児の早期のスクリーニング, ビタミンK製剤の予防的投与など, 本症の発症予防の重要性を改めて強調した.