著者
坂本 雄児 長尾 智大
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.150-157, 2002-03-01
被引用文献数
2

計算機合成ホログラフィ(Computer Generated Holography)は,計算機内の仮想的な物体から立体像を表示する技術であり,立体的な視覚特性を満たす表示方式として注目されている.しかし,ホログラムを作成するのに必要な光の伝搬計算に膨大な時間がかかる問題点があった.本論文では,物体のモデリング手法として,物体を基本的な図形によって定義するパッチモデルを用い,このモデルよりの高速なホログラム計算法を提案する.更に,計算機シミュレーションによりアルゴリズムの検証を行うとともに,本提案法を用いて作成したホログラムによる光学実験結果を報告する.