著者
川島 一彦 星隈 順一 長屋 和宏 Macrae Gregory A.
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.501, pp.183-192, 1994
被引用文献数
5

構造物が大規模地震を受けて非線形域の応答を生じた場合には, 構造物には残留変位が生じる. したがって, 構造物に許すじん性率をあまり大きくすると, 地震後に構造物には大きな残留変位が生じ, 復旧不能となる. 本研究は, バイリニア型復元力特性を有する各種の固有周期, じん性率を有する1自由度系に生じる残留変位から残留変位応答スペクトルを提案し, この特性を検討するとともに, 提案値に基づいて鉄筋コンクリート橋脚に予想される残留変位を検討したものである.