著者
長澤 光雄
出版者
秋田大学
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 (ISSN:13449214)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.43-51, 2002-03

スポーツや体育関連資料をもとにして,体育の学習内容としてのターゲット型ボールゲームに関し検討をした.そして,ボールゲームを適切に4類型化すると,ゴール型,ネット型,ベース型, ターゲット型となった.ターゲット型のゲーム理念を考察すると,自己決定の重要性,ボ-ル等を送り出す正確性,そして数を競うことと考えられる. このボールゲームの特性には,比較的軽運動であり,結果に対する洞察力が必要とされ,セルフジャッジが可能で,安全性が高いことがあげられる.このように4類型化した場合,体育の学習内容には,ターゲット型ボ-ルゲームが含まれていないことになる.ターゲット型のゲーム理念と運動特性を踏まえると,学習内容として価値があることが明らかとなった.ただし,比較的軽い運動が主体であることから,体力向上効果は直接には期待できない.