著者
長谷 麻子 荒畑 喜一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.664-669, 1998-04-10
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

多発筋炎(PM),皮膚筋炎(DM)の臨床像と病理学的特徴,および疾患の病態解明に関わる免疫病理学的な研究成果を紹介した. PM/DMの病態は,自己免疫機序による筋組織の崩壊であると考えられ, Tリンパ球による筋線維の浸潤や免疫複合体による微小血管障害の関与が示唆されている.治療の第一選択薬はprednisoloneであるが難治例では免疫抑制薬等を併用する.最後に長期治療における合併症や外来診療の注意事項について述べた.