著者
長谷部 浩史 竹内 清文 高津 晴義
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.62, pp.25-30, 1994

室温においてネマチック相を示すUVキュアラブル液晶を配向させた状態で、紫外線を照射することにより光重合させて光学異方性高分子を作製した。得られた光学異方性高分子は液晶骨格の配向を維持しており、しかも耐熱性にもすぐれていることがわかった。また、液晶の配向技術を適用することにより、内部にスーパーツイステットネマチック構造、ハイブリッド構造、ホメオトロピック構造を有する光学異方性高分子や場所ごとにリタデーションを制御した光学異方性高分子を作製することができた。これらの光学異方性高分子は、液晶表示素子の光学補償や視角依存性の改善に有用であると考えられる。