著者
門田 貴章 保田 俊行 大倉 和博
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第27回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.108, 2011 (Released:2012-02-15)

遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithms:GAs)は生物の進化の過程をモデル化した最適化手法である.島モデル型GAは単一母集団で行うGAと比較して精度の高い解を得ることができる.しかし,一般的にGAを用いた探索には計算コストが膨大になるという問題がある.一方,高い並列処理能力を持つGPU(Graphics Processing Unit)が注目を集めている.GPUはグラフィックス処理に特化したデバイスである.しかし,GPU向けの統合開発環境であるCUDAの登場によりプログラミングが容易となり,汎用的な用途への適用が盛んに行われている.本研究では, 島モデル型GAを二重倒立振子制御問題に適用し,進化的探索能力の向上,および,GPUによる計算処理の高速化を試みる.