著者
門谷 裕一
出版者
北里大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

分枝形態形成は、外分泌腺の基本的な組織形成様式である。細胞膜非透過性の蛍光色素存在下で器官培養した胎生期マウス顎下腺をタイムラプス共焦点顕微鏡で観察したところ、上皮集塊内の細胞がダイナミックに移動、変形することが判明した。分枝形態形成は上皮集塊基底部のクレフト形成に始まる。このクレフトは上皮集塊の内部に向かって尖端をくねらすように侵入したが、これにはクレフト基部の微細線維束を芯とする細胞質突起が関わることが示唆された。