- 著者
-
間瀬 玲子
- 出版者
- 筑紫女学園大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2013-04-01
19世紀フランスの作家ネルヴァルの全文学作品における演劇、オペラ、見世物などの視覚芸術に関する記述の検証作業を行った。特にネルヴァルが雑誌や新聞に発表した劇評に注目した。またネルヴァルが自分の作品内で言及した視覚芸術の作品の台本及び研究書を検討した。その結果ネルヴァルが視覚芸術の諸作品を鑑賞して劇評を発表することにより、自らの作品において視覚芸術的な要素を持つ文学世界の構築を行ったことを立証した。