著者
関根 敏和 小林 邦勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.372, pp.85-90, 2003-10-14
参考文献数
8

基板上およびチップ内の配線における波形伝送は,シグナルインテグリティの重要な問題であり,配線上の信号の動作を高精度高速に求める方法が必要になってきている.本文では,配線を不均一線路でモデル化して周波数特性を求め,その後に時間特性を求める方法として,多項式補間を用いる有限差分周波数領域法(FDFD-DQ法)を述べる.本方法の特長は,多項式補間を用いて大域的近似を可能とするとともに,電圧と電流の補間点を線路上に交互に配置することにより,その数が少なくて済むようにしているところにある.