著者
関谷 詩穂実 時田 幸之輔 澤田 豊
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.223-226, 2012 (Released:2012-06-13)
参考文献数
8
被引用文献数
1

〔目的〕半腱様筋(ST)腱使用による前十字靱帯(ACL)再建術後長期経過例について,両膝屈筋群の筋活動を検討した.〔対象〕再建術後より12ヶ月以上経過した男女9名.〔方法〕アイソキネティックマシーンを用い膝関節角度30°,60°,90°および105°における,膝屈筋出力と筋活動の測定を行った.〔結果〕対象者を筋出力に基づいて健側100%とし,膝深屈曲位で術側が8割以上回復している者(回復群)と8割未満で低下したままの者(非回復群)に分けた.筋活動は,回復群術側と非回復群術側と健側のSTに筋放電量低下を認めた.〔結語〕ST腱使用によるACL再建術後,長期経過しても術側の腱採取の影響によりドナー筋の筋活動低下が残存し,術側の筋出力o筋活動共に低下している場合には,健側STの筋活動低下も生じることが示唆された.