著者
阿座上 瑞美 日下部 信幸
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.626-633, 1994-11-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
3

本論文において筆者等はランジュバン形3周波単一振動子の超音波発生装置を用い, 織布に対する洗浄方法とその効果について実験的に得られた結果から超音波の最適洗浄について論じている.これらを箇条書にすれば, 次のようである.1) 洗浄効率は, 洗剤ベッセル内における音圧定在波とキャビテーションの相乗効果に関係する.2) 振動子の電気的インピーダンスとべッセルの機械的インピーダンスとの整合をとることが最適洗浄に対して重要である.3) 波源の指向性は, 洗浄効率に寄与する.4) 洗浄効果は, 洗剤とその液温に依存する.