著者
阿知波 英明
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.92-93, 2002-01-15
被引用文献数
1

トラフグへの焼き印による標識の可能性について試験を行った。体背面,体腹面などに焼き印したところ,全長38,43mmでは11日目までに3個体とも死亡したが,全長66,70mmについては355日以上にわたり生存し,火傷跡に小棘鱗状突起および鱗が再生しなかったため,焼き印が明瞭に識別できた。このことから,全長66-70mmのトラフグへの焼き印標識方法は,長期間にわたり標識として確認が可能で,さらには標識を付ける作業が容易で,経済的であることなどから有効であると考えられた。