著者
阿部 孝俊 中野 隆志 柿ヶ野 武明 山下 渉 福川 健一 岡崎 真喜 玉井 正司
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第33回情報化学討論会 徳島
巻号頁・発行日
pp.J05, 2010 (Released:2010-10-23)
参考文献数
3

ポリイミドの着色機構に関して、長距離補正時間依存密度汎関数法と分子動力学法を組み合わせて理論的に解析を行った。その結果、従来考えられていた分子内及び分子間の電荷移動型励起による可視光吸収に加えて、分子間相互作用による吸収スペクトルの長波長シフトが確認できた。この分子間相互作用は、全芳香族ポリイミドの可視光吸収に大きく影響し、また、脂環構造を有する半芳香族ポリイミドにおいても影響することが明らかになった。