著者
関田 健太郎 阿部 真吾 向井 信彦 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, pp.13-16, 2003-03-18
被引用文献数
1

本報告では,操作者の手振り動作を用いた,直感的なユーザインタフェースを持つ三次元モデリングシステムの構築及び評価について述べる.三次元形状モデリングに最少限必要な機能を抽出すると共に,抽出された機能を実装することによりシステムを構築した.人間の手振り操作を用いたユーザインタフェースとしてデータグローブが最適ではあるが,反力を持つハプティックデバイスは非常に高価であるため反力を持たないデータグローブをユーザインタフェースとして採用した.従って,反力に代わる物体との接触伝達手段として視覚的補助情報の提示手法を提案する.また,手振り動作による入力では手ぶれなどの影響を受けやすいことから,仮想空間上にあるモデルの動きに制約を加えることにより,手ぶれの影響を極力回避する方法も提案する.本システムを用いたモデリングを行うことにより,視覚情報の提示及び動きの制約がモデリングにとって有効であるであることを確認した.