著者
小杉 信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.269-281, 1972
被引用文献数
1
著者
谷治 隆史 関口 一樹 向井 信彦 小杉 信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.431, pp.29-34, 2005-11-17
被引用文献数
1

パソコンの高性能化, ハードディスクレコーダの普及, および, 通信回線の高速化などにより, 映像を効果的かつ効率的に要約・検索を行う技術の必要性が高まっている.我々は, 長時間の試合に対して重要なシーンの割合が限られている野球中継映像を対象とし, 映像解析により索引の自動付加, および, ユーザの嗜好を反映したダイジェスト映像の自動生成を行ってきた.本稿では, 放送局の判別方法, 詳細打席結果の推定方法, さらに, シーン重要度の算出方法について述べる.シーン重要度を用いることにより, ユーザが時間指定を行うだけでダイジェスト映像を作成することを可能とした.
著者
小杉 信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.1132-1139, 1993-06-25
参考文献数
11
被引用文献数
69

顔画像のモザイクパターンとニューラルネットを組み合わせた顔の認識法を提案する.顔画像の場合,顔の輪郭や目・鼻・口などの形状,ならびにこれらの位置関係が顔の重要な特徴であるが,顔は陰影が柔らかで正確な形状抽出が困難であり,更に,互いによく似ているため,従来,多人数の顔の認識はほぼ不可能であった.そこで,線分形状ではなく顔の濃淡情報に注目し,顔画像の中心部を12×12に粗くモザイク化し,これをニューラルネット(3層BPN)に入力して多人数の識別を試みた.この結果,学習後の中間層の各ユニットは,モザイク画像の各所から濃淡情報をきめ細かく集めることにより,互いに共通の特徴をもつ顔画像,例えば男女,を自動的に分類した.また,100人の上半身動画像から得た各人一つの正面向き平常顔を学習後,同じ録画像から任意にサンプルした平常顔ならびに微笑顔をテストし100%の認識率を得た.更に,学習の対象外,すなわち,見知らぬ顔に対しては,「その他検出」専用の出力ユニットを設けることにより,見知らぬ顔に対するエラー率を約1/2に低減することができた.
著者
後藤 智英 小杉 信 向井 信彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.34, pp.13-16, 2008-07-31

本稿では、コンピュータグラフィックスにより現実感のある降雪シーンをリアルタイムで生成する一手法を提案する。降雪に関する先行研究で椎名らは、無風で雪粒同士の衝突がないことを条件として実際の雪粒の動きを観測し、雪粒の粒径から落下速度を導出し、形状から降雪の運動パターンを分類した。この運動パターンは主に鉛直落下、斜め落下、回転落下の3種がある。そこで我々は各パターンの動きを表現するために、雪のデータを解析して雪粒の形状、面積から雪粒の移動距離や移動方向などの関係式を導出した。これらを基に、雪粒に球状ポリゴンを用い、この雪粒の大きさと形状を変化させ、3つの運動パターンを組み合わせて雪の動きを生成した。さらに降雪と背景を組み合わせた描画により、リアルタイムでの実態的な降雪シミュレーションを実現した。
著者
向井 信彦 加藤 康寛 小杉 信
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.2063-2066, 2008-12-01 (Released:2010-05-01)
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

We describe a method of using computer graphics to represent the flow of a river in real-time. As rivers are usually narrow and long, the water surface can be seen in detail only in the near view, but it cannot be seen as clearly from a distance. Therefore, the level of water wave model should be dynamically changed on the basis of the distance from the viewpoint. In the near view, the water wave and the reflection at the riverbank can be seen, but this is impossible from the far view. However, the changes in direction of the wave caused by wind can be seen even in the far view. We also propose a method of generating patterns of waves caused by wind. We applied our method to simulations of a landscape and clarified the behavior of a river in real-time.
著者
釜江 尚彦 小杉 信
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.12, no.12, 1971-12-15
著者
木村 友子 加賀谷 みえ子 福谷 洋子 小杉 信之
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.41, no.9, pp.887-895, 1990-09-15 (Released:2010-03-10)
参考文献数
8
被引用文献数
1

女子大学生の昼食行動と食生活との関連を調べる目的で, 女子大学生の昼食の取り方について弁当群 (A群) 146人, 外食群 (B群) 140人の計286人に昼食行動に関する意識調査を行い, さらに岡じ対象者のA・B群より弁当群 (a群) 60人, 外食群 (b群) 60人を無作為抽出し, 生活行動調査と食物摂取量調査を実施し, 次の結果を得た.(1) 対象者は自宅生が94%と多く, 昼食のとり方は弁当群 (4日以上弁当/週) 51%, 外食群 (4日以上外食/週) 49%であり, それぞれ簡便化を志向し, 習慣化していた.(2) 月額の小遣い額は弁当群27,911±13,381円, 外食群31,589±13,027円であり, 外食群の昼食代は小遣いの22~33%に相当した.(3) 身体状況では弁当群・外食群ともに, 体型は太っていると思う傾向が強く痩身型志向が多くみられ, 生活行動調査でも消費エネルギー量は摂取エネルギー量を弁当群が 253 kcal, 外食群が292 kcal上まわり, 痩身体型の現状を裏づけた.また両群ともに疲労感のある者は91%に及んだ.食欲は, 外食群では弁当群に比し, 食欲のない者が5%高率であった.休養では, 休養不足がちと思う学生は外食群のほうが弁当群より21%多かった.(4) 生活行動調査では弁当群は学業時間が53分長く, 一方, 外食群では休養に関与する睡眠時間が17分と余暇時間が31分長く, 両群の生活時間に若干の相違を認めた.(5) 食事調査による欠食率は, 外食群のほうが弁当群に比し, 朝食10%, 昼食6%, 外食3%高かった. 1日あたりの栄養素摂取量では, 栄養的には弁当群のほうが多少良好とはいえ両群ともにエネルギー量が低く, カルシウム, 鉄の不足が顕著であった.摂取食品数も両群ともに22品目前後にとどまっていた.(6) 買取り調査での昼食内容は弁当群では食品数平均10品目をとっていたが摂取重量301gと少なく, また所要量の1/3量に対し, エネルギー量や栄養素不足の現状にあった。一方外食群は, エネルギー量は充足していたが, 食品数は弁当群に比し平均8品目と少ない.(7) 外食内容の選択は両群ともに好み・見た感じを優先していた.(8) 食生活の満足感では満足者は弁当群42%, 外食群33%にすぎず, 不満足者は外食群が3%多かった.総合的にみると, 外食群は家事的生活時間や余暇時間がやや長く, 一方, 弁当群は外食群に比し勉学時間が長く, 1日あたりの食事調査からは欠食者も少なく, 栄養素摂取量ではやや良好と判断された.しかし総体的には両群ともにやせ志向を根底に摂取食品数, 食事量, 安易な食選択等々, 昼食行動に慎重さが欠け必然的に1日のエネルギー量や栄養素不足になっていることがうかがわれた.今後いっそう自己管理能力を高めるための積極的アドバイスを加えた実践的教育の強化の必要性を痛感するとともに, 近い将来健康な母親となるべき女性としての反省と努力を望みたい.
著者
三柳 徹 向井 信彦 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.15, pp.21-24, 2010-03-12

VR環境で立体視を行う際、生体に与える影響について調査したので結果を報告する。平坦な道を自転車で走行するVR環境下で、立体視用画像を生成する左右2つのカメラ間隔をパラメータとして被験者の生体に現れる影響を調査した。調査対象を心拍変動のLF/HF比と瞬目における開瞼時間の上昇とし、これに主観的評価アンケートの結果を加えて総合的に判断した。調査の結果、人間の平均瞳孔間距離(6.5[cm])とカメラ間隔が等しいときに、最も高いストレスと眼精疲労が発生することが判った。一方、カメラ間隔が広いとストレスや眼精疲労の発生を抑えながら高い立体感が得られることも判った。
著者
後藤 智英 向井 信彦 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.15, pp.1-4, 2010-03-12

本論文は,コンピュータグラフィックスにより現実感のある滑雪シーンを生成する手法を提案する.具体的には,屋根雪の落滑雪を,滑雪開始,滑雪中,雪の分割,滑落中,滑落後の5つのステップに分け,それぞれのステップごとに調査・研究文献データをもとに雪の動きを算出した.さらに,中点変位法やポイントスプライト技術を用いて雪を表現することで,屋根の上に積もった雪が滑雪し地面に衝突するまでの一連の動作の滑雪シミュレーションを実現した.このとき,屋根,家形状,雪質および気温の各パラメータを任意に与えることにより多様なリアルタイムでの滑雪シミュレーションを可能とした.
著者
川久保 陽基 東 和信 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.33, pp.13-16, 2002-05-24
参考文献数
9
被引用文献数
2

自然な景観画像に今や人体は欠かすことは出来ない.しかし,現在の手法では予め指定する定まった動作生成が主流であるため作業が煩雑で結果の多様性にも欠ける.そこで,本研究では人間の動作の源泉を心理学に求め,自律的な動作生成を行う.まず,各人の性格や好みの定義と時間依存の変動パラメータを用い,葛藤を表現する事で行動選択に人間味を持たせた.また,他者に対して相対魅力値を評価することで対人関係に親密度を表現した.このようにして,各人体の生理的欲求と社会的欲求を自律的に生成し,具体的には大学における学生の行動をシミュレートした.
著者
関口 大介 常岡 靖彦 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.27, pp.19-24, 2002-03-18

コンピュータグラフィックスで表現された3次元景観をより自然に見せるため、風に揺れる樹木をリアルタイムでシミュレーションする。従来の物理法則に基づいた運動モデルでは計算量が膨大になり、リアルタイム動作は困難である。そこで、本研究では、樹木の揺れを正弦波で近似することにより計算量を抑え、リアルタイム表現する手法を提案する。まず、樹木をいくつかの制御点で表す。そして、波形から得られる変化値を用い、制御点の場所データを算出することで揺れを実現する。さらに、3方向の波を合成することにより、複雑な軌跡を生成する。また、正弦波の振幅や周期を変えることで、枝や幹などのパーツごとに柔らかさ、揺れの方向、強さを変え、様々な揺れを表現するとともに、多くの樹木への適応が可能である
著者
小杉 信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.672-681, 1994-04-25
被引用文献数
51

顔画像認識の全自動化のためには,画面内の顔の検出から認識まで一貫した処理が必要である.しかし,従来のように,形状特徴を用いた検出や認識を,柔物体の典型である顔に適用することは非常に困難である.そこで,本論文では顔画像による個人識別への適用を前提とし,濃淡情報のみを用いてCoarse-to-fine処理により画面内の顔画像を探索し,これを認識に適用する.まず人間の頭部を連続的な多重解像度モザイクを用いて画面内から見つけ出す.更にモザイクにより頭部領域内から顔の中心部を検出し,目や鼻部分のヒストグラムにより正確な位置を決定する.この探索アルゴリズムを動画から得た100人に適用した結果,髪により目が隠されているものなどを除く97%の探索・位置決めに成功した.更に,探索成功後の結果を認識に適用した結果,99%の認識率を得た.また,本手法は,画面内の任意の位置にある大きさの顔画像を探し出すことが可能であり,加えて,背景は不均一でもよいこと,カラーは不要であることなど,従来の入力画像に対する制約を大きく低減し得たものである.
著者
関田 健太郎 阿部 真吾 向井 信彦 小杉 信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, pp.13-16, 2003-03-18
被引用文献数
1

本報告では,操作者の手振り動作を用いた,直感的なユーザインタフェースを持つ三次元モデリングシステムの構築及び評価について述べる.三次元形状モデリングに最少限必要な機能を抽出すると共に,抽出された機能を実装することによりシステムを構築した.人間の手振り操作を用いたユーザインタフェースとしてデータグローブが最適ではあるが,反力を持つハプティックデバイスは非常に高価であるため反力を持たないデータグローブをユーザインタフェースとして採用した.従って,反力に代わる物体との接触伝達手段として視覚的補助情報の提示手法を提案する.また,手振り動作による入力では手ぶれなどの影響を受けやすいことから,仮想空間上にあるモデルの動きに制約を加えることにより,手ぶれの影響を極力回避する方法も提案する.本システムを用いたモデリングを行うことにより,視覚情報の提示及び動きの制約がモデリングにとって有効であるであることを確認した.