著者
長屋 竜治 陳 建軍 髙木 昇
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.91-96, 2012 (Released:2013-07-25)

触図とは,紙などの台紙の表面に凹凸を付けることで,触って理解できる図のことである.視覚に障害を持つ学生が数学や理科を学習する際,触図の利用は必要であるが,触図の作成は簡単作業ではないため,盲学校では必ずしも効果的に触図が利用されているとは限らない.このため,教科書などに印刷された数学グラフを自動的に触図に変換するシステムは触図作成の簡素化に有効である.このようなシステム開発には,数学グラフの認識が必須となる.本文では,数学グラフの認識手法に述べる.特に,破線で描かれたグラフの抽出方法について述べる.また,開発した手法の有効性を計算機実験によって評価する.